Tuesday, August 28, 2018 10:41 AM
機械学習で空港セキュリティーを強化
米連邦政府機関の国土安全保障省(Department of Homeland Security=DHS)は、諸外国が空港警備をゼロ・コストで強化できるようにする機械学習技術への投資に注力している。
ネクストガヴ誌によると、DHSの科学&技術局は20日に、バージニア州拠点のセキュリティー技術新興企業データロボット(DataRobot)に20万ドルの助成金を拠出したことを明らかにした。同社はそれを受けて、世界の空港が個々の旅行者に関するリスク評価をより迅速かつ効率的に実行できるようにする機械学習自動化プラットフォームの試験を開始する。
DHSでは、シリコン・バレー革新プログラム(Silicon Valley Innovation Program=SVIP)という独自制度のもと、国家安全保障に寄与する技術の開発に取り組む新興企業群を独自に支援および育成している。データロボットに給付された20万ドルは、SVIP予算から拠出された。
データロボットが開発した機械学習自動化プラットフォームの実証試験が成功すれば、DHSは、傘下の税関&国境警備局(Customs and Border Protection=CBP)が運営する世界規模旅行評価システム(Global Travel Assessment System=GTAS)を強化するために同技術を採用する。
オープン・ソースのGTASアプリケーションは、旅客便に関する危険性を評価する各種の資源を持たない各国政府が自国空港のセキュリティーを米国水準並みに高められるよう設計されている。
米国外の空港がそれを使うことで、データ科学者らは搭乗客たちを審査して、個々の旅行者に関する旅客便の危険性を予想でき、米国は危険な人たちと荷物の入国を間接的に阻止しやすくなる。