Monday, September 10, 2018 10:13 AM

人間の操縦士に勝つAIドローンの開発を促進

 航空&宇宙および軍需大手のロッキード・マーティン(Lockheed Martin)は、ドローン・レーシング・リーグ(Drone Racing League=DRL)というドローン競技協会との協業によって、ドローン対象の新たな「技術革新競争大会」を立ち上げる。

 フォーチュン誌によると、アルファパイロット・イノヴェーション・チャレンジ(AlphaPilot Innovation Challenge)と命名された同大会では、人間のドローン操縦士との競争に挑む人工知能(AI)の開発を競う。人工知能だけによる完全無人操縦によって、人間が遠隔操縦するドローンと競争し、成績に応じて総額200万ドルの賞金と、人間の操縦士に勝った人工知能の開発者に100万ドルの賞金が贈られる。

 米国では、ドローン飛行競争大会が約2年前から盛り上がり始めた。新設された同大会では、操縦者も事前プログラムも介すことなく複数のプロ用ドローン競争コースを人工知能だけで自律飛行することが条件と規定され、人間が遠隔操作するドローンと競争する。

 DRLは、人工知能ロボティック・レーシング(Artificial Intelligence Robotic Racing=AIRR)という新たな競技会に注力しており、完全自律飛行を可能にする人工知能の開発の活性化を図っている。アルファパイロットは、AIRR構想の一環であり、第一弾の催事となる。

 DRLのニコラス・ホーバチュースキー創設者は、DRLが主催する各種のドローン大会と軍需産業界または米軍とは「いっさい無関係」と話している。

http://fortune.com/2018/09/06/lockheed-martin-drone-racing-league-alphapilot-ai/