Tuesday, October 02, 2018 10:26 AM
立体印刷でスマート工場機能を拡充へ
大型立体印刷機製造のビッグレップ(BigRep、ドイツ拠点)と産業工学大手ボッシュ・レックスロース(Bosch Rexroth、ドイツ拠点)は1日、最先端のコンピュータ数値制御(computer numerical control=CNC)システムを統合し、先進的な積層造形製造システム市場に参入することで業務提携を結んだことを明らかにした。
コンピュータ数値制御とは、加工工程をコンピュータによって数値制御する高度自動化の方法。
3Dプリンティング・インダストリー誌によると、化学&素材工学大手BASFとの業務提携を結んだばかりのビッグレップは、完全なデータ処理機能と接続性をそなえた産業向け大規模立体印刷機の先進機種群を拡充するために、ボッシュ・レックスロースと提携し、ビッグレップとボッシュ・レックスロースの技術を統合する。
ボッシュ・レックスロースは、立体印刷の制御技術を強みとし、積層造形にかかる時間の短縮やコスト削減を可能にする技術によって、試作品や各種の工具類、末端製品の積層造形市場で地位を確立している。
ビッグレップは、ボッシュ・レックスロースの積層造形向け数値制御技術を自社の立体印刷機に統合する計画。両社はそれによって、モノのインターネット(IoT=Internet of Things)や製造機器類向け末端間デジタル管理システムを活用したスマート工場にCNC対応立体印刷機を売り込む方針だ。