Wednesday, October 03, 2018 10:18 AM

ワークデイ、機械学習基盤の職能クラウドを発表

 財務管理や人材資源管理のオンデマンド型クラウド・アプリケーションを開発&提供する新興企業のワークデイ(Workday)は2日、企業が従業員の職能に関する知識や理解、データを集めて管理することで、労働力の潜在性を認識して活用しやすくする機械学習基盤の新機能を発表した。

 グローブ・ニューズワイヤーによると、その職能管理クラウド・ソリューションは、同社の既存クラウド・アプリケーションであるヒューマン・キャピタル・マネジメント(Human Capital Management=HCM)に組み込まれ、関連職能や新職能、継続職能研修を機械学習によって認識して特定できるようにする。

 同社はそれによって、顧客会社らが社内外の人材の職能や労働力をより簡単に活用できるようにし、ワークデイHCMの利用価値を向上させる考えだ。

 近年、従業員の職能を正確に認識して特定することや、より効果的かつ効率的に職能を開発することは、企業経営者らにとって重視されるようになっている。しかし、それを手軽に実現するには職能データの発掘や管理が困難といった課題がある。

 また、一つの職能を説明する表現にはつねに複数あり、さらに、従業員が持つ職能も職場が求める職能も時間の経過につれて常時変化する。その結果、新登場する職能や時代遅れになる職能が混在するため、職能の発掘や管理、活用は非常に難しい。

 同社はそこで、一般的な職能に関して20以上の同義語で定義可能にし、機械学習によって認識かつ分類することで、職能という非構造データの整理と管理をデジタル化した。

 同社は、公開情報をもとに3100万人以上から集めた2億件の職能情報にアクセスし、機械学習アルゴリズムによって300〜400の職能種類にすでに分類していた。同社はそれに加えて、同社製品の利用者たちがこれまでに入力してきた約100万件の職能を、管理可能の5万5000の職能に集約し、今回の職能管理クラウド機能を構築した。 

 ワークデイは、2005年に設立され、カリフォルニア州プレザントンに本社を置き、従業員約8200人をかかえる。

http://www.globenewswire.com/news-release/2018/10/02/1588881/0/en/Workday-Delivers-Machine-Learning-Powered-Skills-Cloud-to-Unlock-Untapped-Workforce-Potential.html