Friday, October 05, 2018 10:41 AM

フォード、アルゼンチンでもフォーカス生産終了へ

 フォードは南米事業を立て直すため、小型車「フォーカス」のアルゼンチンのパチェコ工場での生産を19年5月で終了すると発表した。

 ロイター通信によると、フォードは3440人を雇用し、小型ピックアップ・トラック「レンジャー」とフォーカスを生産しているが、レンジャーの生産は続ける予定。

 かつてフォードの人気モデルの1つだったフォーカスは、19年以降は南北アメリカ大陸で製造されないことになる。新デザインのモデルが導入されたばかりの中国と欧州では生産が継続される見通し。

 フォードによると、南米では北米と同様、消費者の好みがフォーカスのような伝統的な乗用車からSUV、クロスオーバーへと移っている。

 フォードは一方で、VWグループと欧州および南米向けモデルの共同開発について話し合っている。VW中南米部門のパブロ・ディ・シCEOはロイターに両社がブラジルでの提携について検討しており、協議は「前向きに進んでいる」と話した。

 フォードは声明で、中南米では「複数の代替投資案」を検討しており、「事業のやり方を大きく変更してどこでどのように市場参入するか決める必要がある」と説明した。