Friday, October 05, 2018 10:42 AM
アイフォーン・カメラで血圧計測
カリフォルニア州バーリンゲーム拠点の新興企業ヴァイタル・ラブズ(Vital Labs)は先日、心臓血管の健康を個人が簡単に調べられるモバイル・アプリケーション「ヴァイタリティー(Vitality)」を実演した。
テッククランチ誌によると、ヴァイタリティーは、アイフォーンのカメラとGPU(graphics processing unit)を使って血圧変化を調べる。
同社の目標は、現行の計測器に代わって非常に正確かつ手がるに血圧変化を計測する方法を提供することと、その機能を血圧以外の心臓血管関連の変化にもいずれ応用することだ。
ヴァイタリティーは現在、試験版の段階にあり、完成された商業版は2019年に市場投入される見通しだ。
同社が開発した技術は、光電脈波測定法または光電式容積脈波記録法(photoplethysmography)と呼ばれる手法を土台とする。アイフォーンに内蔵された電灯とカメラを人差し指の先端部分に向けると、指先内部の血管を光が照らし出し、心拍(脈拍)ごとの血流密度変化をカメラがとらえ、ヴァイタリティーがその内容から心臓血管の状態を診断する。
ヴァイタリティーは、1秒あたり120フレームの1080pの画質で画像データを即時処理することで、高精細の血圧波形を作成する。
ヴァイタリティーは、カリフォルニア大学サンフランシスコ校のトゥフン・シンハ博士によって創設された。同氏は、同アプリケーションの開発に数年ほど取り組んでいる。