Tuesday, October 09, 2018 11:36 AM
PwC、暗号通貨生態系の信頼性確立に注力
プライスウォーターハウスクーパース(PwC)は8日、暗号通貨新興企業のクレッド(Cred)と提携し、まだ混沌かつぼんやりした暗号通貨生態系の信頼性を高める業界標準を構築する計画を明らかにした。
ベンチャービート誌によると、両社の目的は、次なる1000万人の暗号通貨資産利用者を支援するための標準を策定し実効化させることだ。IBMでも、ブロックチェーン技術応用の開発に1500人を配属したことを最近に発表しており、暗号通貨とその基盤技術の成熟化に向けた動きが非常に強まっている。
クレッドは、暗号通貨に少額を投資する個人投資家向けモバイル・アプリケーションを7月に市場投入した。同アプリケーションには、iOS版とアンドロイド版の両方がある。暗号通貨の購入(投資)に関するアクセスと透明化という2大課題を解消することが同アプリケーションの狙いだ。
PwCとクレッドは、暗号通貨やその基盤技術の普及、技術応用、投資促進にとって、「資産に裏打ちされたデジタル・トークン生態系に関する業界認識の弱さが課題」だと考えている。
業界標準の不在は、暗号通貨またはそれを基盤とする取り引きへのアクセスや諸手続きの可視化に関する懐疑心の要因にもなっている。
「デジタル資産価値連鎖への参加を促進するためには、大規模での安全性を保証する標準化が欠かせない」とPwCのブロックチェーン&暗号通貨主任グレイニー・マクナマラ氏は声明で述べた。