Wednesday, October 24, 2018 10:11 AM

ロレアル、求職者をチャットボットで絞り込み

 ロレアル(L’Oreal)は、シリコン・バレーの人工知能新興会社ミャア・システムズ(Mya Systems)との協業によって、人材採用過程に会話プラットフォームを初めて導入し、求職者の審査を効率化した。

 グローバル・コズメティック・ニュースによると、ロレアルの人材採用者らは同プラットフォームを使うことで、美容専門家や研修者の採用に際しチャットボットを使う。

 チャットボットとは、会話(チャット)型のボット(bot、コンピュータやオンライン機能を使った作業を補佐する簡便化ソフトウェアまたは作業代行ソフトウェア)で、機械学習によって自然言語処理に対応し、質疑応答を自動化する。

 同プラットフォームは試験運用を経て、このほど正式に導入された。

 ロレアルのHR担当最高デジタル責任者ニーレシュ・ボイト氏は、「1万件の人材採用会話の結果、ミャアが開発したチャットボットは、われわれが絞り込んだ候補者の92%を特定できた」と話す。

 会話相手がチャットボットであることを最初から認識していた候補者らは、質疑応答が非常に簡潔かつ人間的だったと報告した、と同氏は話す。

 1万件の求職者から候補者を絞り込むことは、かなりの時間と労力を必要とするが、書類選考に残った人たちをチャットボットでさらに絞り込むのにチャットボットを使うことで、採用担当者たちの時間と労力を別の重要な仕事に割くことが可能となる。

 「ミャアのシステムに100%満足している」とボイト氏は述べた。

【https://globalcosmeticsnews.com/loreal-uses-chatbot-ai-technology-to-boost-recruitment-process/】