Monday, August 29, 2016 10:01 AM
エネルギー業界、ドローン活用に期待〜ボイラー内部や施設の検査に有効
無人飛行機(ドローン)はいまやさまざまの業界で応用されつつあり、その動きは、エネルギー業界にも波及しようとしている。
エネルギー・マネージャー・トゥデイ誌によると、ドローンは、屋上の設備を検査したり、大型設備の上部から内側に入って内部状況を確認したりといった危険な作業や難しい場所での作業に使えるという見方が広がっている。
米電力大手のデューク・エネルギー(Duke Energy)では最近、ドローンをどのように活用しているかを報告する三つの事例として、発電所の大型ボイラーの検査、太陽光発電所の数千枚というソーラー・パネルの検査、暴雨風後の被害の評価を挙げた。
また、コンソリデーテッド・エディソン(Consolidated Edison)は、ドローンがボイラー内部に入って撮影した動画をウェブサイトで公開している。
ドローンの商業利用または業務利用に関してはこれまで規制が存在しなかったが、2016年6月に連邦航空管理局(FAA)が「パート107」を発表し、重量55ポンド未満のドローンに関する利用規則が定められた。当初では、ドローン操作に操縦士免許を求めることも検討されたが、その案は却下され、より緩やかな規則となった。
同規則では、ドローン使用を日中に限り、最高高度を400フィート、最高速度を時速100マイルに制限している。操縦士は16歳以上でなければならず、ドローンは目視範囲内でしか飛ばせない。ただ、例外許可をFAAから取得できる。
たとえば、建設会社のトレムコ・ルーフィング&ビルディング・メンテナンス(Tremco Roofing & Building Maintenance)では、トロントのインダストリアル・スカイワークス(Industrial SkyWorks)が開発したドローン3機を購入して夜間飛行許可をFAAから取得し、夜間に屋上を赤外線でスキャンすることで、外壁や屋根の老朽化を調べる計画だ。
それに似た使い方は今後、エネルギー業界でも広がることが確実視される。