Thursday, November 01, 2018 10:40 AM

オンライン注文食品集めを自動化へ

 グローサリー・チェーン大手のアルバートソンズ(Albertsons)は、オンライン注文品を配達先ごとに仕分けするという自動化がもっとも難しい作業の自動化に取り組むことを決めた。

 同社ではこれまで、ウェブサイトで注文された商品群を担当者が店内を歩き回って集めて箱詰めした。同作業は時間もコストもかかる。店内での商品陳列は、来店者の購買意欲を刺激するよう工夫された設計にもとづいていることから、配達用の商品集めにとっては不便だ。

 CNBCによると、アルバートソンズはそこで、ピッキング(選んで取る)作業の自動化技術を開発する新興企業のテイクオフ・テクノロジーズ(Takeoff Technologies、マサチューセッツ州拠点)と提携し、人工知能技術を応用した注文品集め自動化システムを試験運用する。

 計画では、オンライン注文される頻度の高い商品群を集中的に保管する空間を特定支店群の一角に設け、テイクオフの人工知能技術とコンベア・システムによって、オンライン注文品を機械視認して選び出し、同一注文による商品群を同一かごに集める。

 商品が入れられたかごは作業員によって配達用に箱詰めされ、配達準備される。

 同分野では昨今、ソリューション開発が盛んになりつつある。たとえば、イスラエル拠点のコモンセンス・ロボティクス(CommonSense Robotics)も類似技術を開発し、現在、イスラエルのスーパーマーケットで試験運用中だ。

 オンライン注文商品のピッキング自動化技術は黎明期にあり、コストや処理速度を含め実効性が証明されていない部分もまだある。それでも、実効性のあるソリューションを開発すれば、開拓できる市場はかなり大きく、開発に注力する自動化技術会社らが増えつつある。

https://www.cnbc.com/2018/10/31/albertsons-is-bringing-in-robots-to-pack-its-online-grocery-orders.html