Tuesday, November 06, 2018 9:38 AM
シェル、従業員研修にVRとAR技術を導入へ
石油大手のロイヤル・ダッチ・シェル(Royal Dutch Shell)は、作業員研修(職務学習)を効率化するための仮想現実(virtual reality=VR)と拡張現実(augmented reality=AR)のソリューション開発に向けて、イーオン・リアリティー(EON Reality)と協業する。
プロリフィック・ノース誌によると、英国マンチェスター拠点のイーオンは、シェルのデジタル・リアリティース班と協業し、イーオンの職務学習用AVRプラットフォームの一部であるヴァーチャル・トレイナー(Virtual Trainer)を、世界中に散らばるシェルの作業員向けに応用する。
「シェルは現在、デジタル変革を推進している」「VRとARの技術を作業員研修に応用することはその一環」とシェルのデジタル・リアリティース班を率いるマイケル・コルデンバック氏は話している。
ヴァーチャル・トレイナーは、研修対象の仕事内容を視覚化すると同時に、作業の手順や方法に関する段階ごとの指導内容を提示または非提示にする選択肢を研修管理者や研修者にあたえることで、研修者が作業内容を覚えたかどうか試験しながら学習できるよう設計されている。
また、従業員の研修結果はAVRプラットフォームの管理システムで記録され、イーオンのLRS(learning record store)またはLMS(learning management system)と同期される。研修全課程完了までにかかった時間や研修段階ごとの時間も記録され、それによって研修者の能力評価や指導方法を検討できる。
シェルとイーオンは、契約の額や期間、シェル向けヴァーチャル・トレイナーの完成時期を明らかにしていない。