Friday, December 14, 2018 9:10 AM
RPA大手2社、技術統合し法人向けに販促
ロボティック業務過程自動化(RPA=Robotic Process Automation)大手の新興企業オートメーション・エニウェア(Automation Anywhere、サンノゼ拠点)は、機械学習自動化プラットフォーム提供のデータロボット(DataRobot、ボストン拠点)と提携した。両社は、RPA業界で有力数社に位置づけられる大手。
PRニューズワイヤーによると、両社は、オートメーション・エニウェアの認知自動化機能にデータロボットの技術を統合することで、人工知能(AI)を活用した意思決定機能を実現し、企業向け販促を強化する。
オートメーション・エニウェアのデジタル労働者プラットフォームは、あらゆる業界の利用者を標的市場にして、間接業務を自動化するソフトウェア・ボットの構築を可能にする。同プラットフォームは、RPAと認知電算、および解析技術を一体化することで、文書や電子メールに含まれた非構造化データをあつかう複雑な業務過程の自動化を可能にした。
同プラットフォームはまた、非構造データを用いて機械学習モデルを訓練し、それを業務上の問題に応用することで、意思決定を自動化し、次にやるべき行動を提案する。
たとえば、オートメーション・エニウェアの保険金請求処理ボット(bot、業務自動化ソフトウェア)の場合、顧客が提出する保険請求を切れ目なく収集し、機械視認技術を応用してそれらの文書から意思決定データを抽出する。
両社の技術が統合されたソリューションでは、その意思決定データの抽出後に、データロボットの詐欺検出モデルを使って、請求に対する支払い推奨したり、詐欺が疑われる請求に関して警告したりできるようにする。
オートメーション・エニウェアは、データロボットの機械学習モデル構築自動化技術によって、企業利用者の技術や専門知識の水準に関係なくRPAとともに人工知能技術の導入が可能になると説明している。その結果、各社におけるデジタル変革の一層の民主化と加速がさらに促進される、と両社は期待を寄せている。