Thursday, January 24, 2019 10:34 AM
IBMのブロックチェーン推進策に10社目が参加
デジタル証券の発行管理向けに規則遵守プラットフォームを提供するセキュリタイズ(Securitize)は、IBMのブロックチェーン推進策「ブロックチェーン・アクセラレーション」に加わった。
約3ヵ月前に立ち上げられたブロックチェーン・アクセラレーションには、セキュリタイズを含めて10社が参加を表明している。
フォーブス誌によると、ブロックチェーン・アクセラレーションの参加企業は、ワークショップのブロックチェーン・アーキテクチャー(Architecture)に出席できるほか、IBMのブロックチェーン専門班と協業して、各種の応用方法やソリューションの開発を強化できる。
セキュリタイズは今後、ブロックチェーンの中核技術ハイパーレジャー(Hyperledger、分散型台帳)を自社プラットフォームに統合する。
セキュリタイズはこれまで、独自に開発したデジタル・セキュリティー・プロトコールを基盤とした規則遵守自動化システムを証券業界向けに提供してきた。同社は、ブロックチェーン技術をそのシステムに組み込むことで、取り引き記録の安全な管理や可視化を拡充し、金融サービス業界にも提供する考えだ。
セキュリタイズはさらに、ブロックチェーンを取り込んだ世界初の債権処理プラットフォームを2019年内に構築する計画も進めている。債券処理には煩雑な仕事が多く、手数料も高額で知られる。そこにブロックチェーンを応用することで簡便化と効率化をもたらすのが同社のねらいだ。債券処理世界市場は年間82兆ドルと見積もられる。
ハイパーレジャーは、リナックス財団(Linux Foundation)が開発したオープン・ソースの分散型台帳技術。ハイパーレジャーの開発には、エアバスやアメリカン・エキスプレス、シスコ、デロイト、ファーウェイといった世界の大手らが参加している。