Wednesday, January 30, 2019 9:30 AM
駐車場で活躍しつつある駐車代行ロボット
駐車場で車の駐車を代行するロボットが、ロンドンのギャトウィック空港で試験運用される。
「スタン(Stan)」と呼ばれる同ロボットは、フランスのロボティクス新興企業スタンリー・ロボティクス(Stanley Robotics)が開発した。
デジタル・トレンズ誌によると、運転者が車を指定場所に停めると、スタンが当該車の前輪の下にリフトを挿入して車を持ち上げ、牽引して駐車場所に自律移動する。スタンは、検知器を使って車の形状や大きさを認識し、牽引の際の動きを調整する。
利用者は、スマートフォン・アプリケーションを使って駐車を予約できる。また、自分の車を引き取る際も、到着時刻を知らせておけばその時刻にあわせてスタンが車を駐車場所から出庫して引きわたし場所に運ぶ。
空港運営管理会社は、スタンを導入することで、空港利用者らが広大な駐車場で駐車空間を探す時間を節約できるようにし、帰宅時にも自分の車をすぐに受け取れるようになるという大きな利便性をもたらす。
空港駐車場運営業者にとっての利点は、同じ広さに駐車できる台数を増やせることだ。スタンは、車前輪の前部を使って牽引するため車の側面を使う必要がない。したがって、となりの車とのあいだを大幅につめて駐車できることから省空間を実現する。ギャトウィック空港の試験運用では、長期利用者向けの170台分の駐車場に270台を駐車できる見込みだ。
試験運用は、2019年夏から開始される。ギャトウィック空港はロンドン・ヒースロー空港に次ぐイギリスで2番目に大きな空港。
2015年設立のスタンリー・ロボティクスの本部はパリにある。同社は、パリのシャルル・ドゴール空港をはじめ、フランスとドイツのいくつかの空港でスタンの試験運用を実施済み。イギリスでの試験運用はギャトウィック空港が最初となる。
【https://www.digitaltrends.com/cars/robot-stan-takes-the-stress-out-of-airport-parking/】