Friday, February 01, 2019 11:06 AM
無線ガス検知器市場に開花のきざし
モノのインターネット(IoT=Internet of Things)による機器類や設備類の接続化が無線ガス検知器市場に開花の可能性をもたらしつつある。
それらの検知器はスマートフォンにも内蔵可能で、ブルートゥースやワイファイ、NFC(near-field communication)、そのほかの無線接続技術にも対応する。
PRニューズワイヤーによると、無線ガス検知器は、非常に高い携行性と省電力性によって、IoTへの応用という潜在的有用性を秘めている。たとえば、石油&ガス事業や鉱物資源の現場といった重要または作業困難の場所に設置するだけでガス漏れを自動的に常時監視できる。
ただ、産業向けの応用には難点がまだ残っている。電池持続時間や筐体の頑丈さが足りないことや、技術標準の欠如といった課題があるためだ。しかし、無線ガス検知器は近い将来に応用範囲が広がり、大きな商機をもたらすことが確実視される。
無線ガス検知器は、「産業資産の保護や現場労働者の管理、仕事の流れの迅速化、現場の安全性向上といった大きな利点をもたらす」と調査会社フロスト&サリヴァンのナンディー二・バタチャリヤ氏は指摘する。
フロスト&サリヴァンは、ガス検知器の世界市場に関する最新動向を調査した結果、「ガス漏れによる死亡事故によって、ガス検知器を現場に設置し安全性を高める動きがすでに強まっている」と報告した。
同社によると、「さらに、ガスに関する分析という需要が複数の業界で高まっている」ことから、無線ガス検知器とガス分析器の市場成長がすでに加速しつつある。