Monday, February 11, 2019 9:15 AM
フェイスブック、グロックスタイル買収でいちば事業に進出か
フェイスブック(Facebook)は、機械視認および画像認識&検索技術新興企業のグロックスタイル(GrokStyle)を買収した。買収額は非公表。
グロックスタイルの技術は、基本的には、カメラが向けられた対象物を認識して、同一物または似た物を小売会社らの在庫から見つけ出すというもの。
テッククランチ誌によると、グロックスタイルは、2015年の事業案(起業案)競争大会シググラフ(SIGGRAPH)で自社技術の応用方法や問題解決力を発表したことで起業にこぎつけた。
同社はその後、米連邦政府機関の国立科学財団(National Science Foundation)の起業家および新興企業支援制度で助成金を獲得して、それを立ち上げ資金とし、さらに、創業者であるカヴィータ・バーラとショーン・ベルの両氏が2017年に200万ドルのベンチャー・キャピタル投資を集めて同技術の商業化を本格化させた。
フェイスブックが同社を買収した背景には二つの要素がある。一つは、人工知能と機械視認の技術拡充にフェイスブックが注力していること。もう一つは、カメラをインターフェイスとして物体認識アプリケーションを使ったオンラインいちば(マーケットプレイス)という事業にフェイスブックが進出しようとしていることだ。
たとえば、旅先や訪問先でたまたま見た室内照明を非常に気に入った場合に、グロックスタイルのモバイル・アプリケーションをスマートフォンで起動させてその電灯にスマートフォン・カメラを向ければ、それを売っている小売店を特定して小売サイトをつきとめたり、類似製品群をオンライン画像から即座に見つけ出し、どの店やサイトで販売されているかを簡単に特定できるようになる。
フェイスブックは、グロックスタイルの技術と技術者らがフェイスブックにどのように組み込まれるかについて説明を避けたが、「グロックスタイルの技術と技術班はわれわれの人工知能機能強化に貢献する」と述べた。
【https://techcrunch.com/2019/02/08/facebook-picks-up-retail-computer-vision-outfit-grokstyle/】