Tuesday, February 19, 2019 9:17 AM
人工知能で建物機能調整を最適化
カリフォルニア州の商業不動産会社スウィッグ・カンパニー(Swig Company)は先日、建物のエネルギー消費量と電気代の節約、そして建物管理を合理化するために人工知能を活用する方針を明らかにした。
エンバイロメンタル・リーダー誌によると、同州内で多くの商業不動産資産を運用および管理するスウィッグは、同州メンロー・パーク拠点のデータ分析技術新興企業グリディアム(Gridium)と提携し、建物のエネルギー消費管理の効率化と合理化に人工知能によるデータ解析機能を活用し、建物管理業務をスマート化する。
グリディアムの技術は、最新の電気メーター・データや気象データ(気温や湿度、天候、風)、建物機能の稼働データを機械学習アルゴリズムによって自動更新し、グリディアムの人工知能ソフトウェアによってそれらのデータ内容に適した建物機能調整を管理担当者らに通知する。
たとえば、照明やHVAC(heating, ventilation, and air conditioning)が夜間につけっぱなしになっていたり、室内の無人状態がしばらく続いたりすると、管理者に自動的に知らせるだけでなく、自動更新されるそれらのデータに応じて最適の室内環境を維持できるよう、自動調整または要調整を管理者に通知する。
また、グリディアムのソフトウェアは、ひごろのエネルギー使用パターンを学習し、そのパターンから逸脱した消費行動を検知すると管理者に自動的に知らせ、状況が悪化する前に点検や整備をできるようにする。その結果、入居する会社の従業員にとって快適な室内環境を簡単に維持でき、入居者たちの満足度を向上させることができる。