Wednesday, February 20, 2019 9:25 AM
イーサーとP&G、立体印刷と人工知能を共同開発へ
イーサー(Aether)とプロクター・アンド・ギャンブル(Procter & Gamble=P&G)は19日、最先端の立体印刷と人工知能技術を共同開発する合弁事業の2年契約に合意したことを発表した。
イーサーは、世界でもっとも先進的とみられる立体印刷技術のイーサー・ワンを開発した。イーサー・ワンは、複数のツールと複数の印刷材料を使って多種多様かつ複雑な立体印刷を可能にする。
ベンチャービート誌によると、両社は、イーサー・ワンを活用した立体印刷プラットフォームを構築し、P&Gの新製品開発を自動化するために設計されたさまざまのハードウェアとソフトウェアを共同開発する。両社はそれと同時に、次世代の画期的な立体印刷機も共同開発する計画だ。
両社の合意では、人工知能(機械学習と深層学習)技術によって画像処理を完全自動化するソフトウェアの開発が合弁事業の中核の一つと位置づけられる。
新製品の開発には、概念から概念実証、試作品設計、試作品の作成、検証(検品、機能試験)といった一連の過程に数ヵ月または年単位の時間と莫大な費用がかかる。P&Gは、イーサーの立体印刷技術と人工知能によってその過程を劇的に合理化する計画だ。
従来の方法では、新製品の概念を平面の絵にして模型を作製し、それをもとに試作品をつくるが、大量生産ではないため試作品の作製には時間とコストがかかる。両社が目指す技術は、平面画像を立体化して立体印刷するもので、それらすべてをソフトウェアによって完全自動化し、それに特化した最先端の立体印刷システムを構築する。