Wednesday, March 27, 2019 10:22 AM
グーグル、倫理的人工知能を追求する委員会を設置
持ち株親会社アルファベット傘下のグーグル(Google)は26日、人工知能の応用領域を大幅に広げるのにともなって、外部の専門家らで構成される新たな諮問委員会を立ち上げる方針を打ち出した。
フォーブス誌によると、先進技術外部諮問委員会(Advanced Technology External Advisory Council)と名づけられた同委員会は、「人工知能に関するわれわれの考えや懸念、質問に対し倫理的な解答を導き出すこと」を助ける役割りをになう、とグーグルの国際事業担当上席副社長ケント・ウォーカー氏は説明した。
同委員会は、人工知能に関する計8人の研究者や技術者、デジタル倫理学者らで構成され、4月から2019年末までに4回の会合を開き、最初の考察結果および助言を年末までにまとめる予定。
グーグルは、人工知能を応用した顔認証技術の本格的活用を計画している。機械学習によって録音内容の理解や顔認証の機能をサービス化することはプライバシー侵害懸念をかならず浮上させ、社会的問題に発展する可能性がある。
顔認証機能は技術的には問題なく実現可能だが、運用上、倫理的課題にすでに直面している部分もある。グーグルでは、顔認証ソフトウェアを業務活用したい多くの会社に倫理的運用を提示することで同分野での存在感を強めようとねらっている。