Wednesday, April 03, 2019 10:17 AM
ウォルマート、グーグルとの提携で音声注文を可能に
アマゾン(Amazon)が傘下の高級グローサリー・チェーンのホール・フーズでの値下げを発表した翌日の2日、ウォルマート(Walmart)はグーグル(Google)との提携のもと、新たな音声注文機能「ウォルマート・ヴォイス・オーダー」を発表した。
テッククランチ誌によると、ウォルマート・ヴォイス・オーダーは、グーグルの自然言語処理人工知能プラットフォーム「グーグル・アシスタント」を基盤とし、消費者の声による注文内容を理解して処理し、食品の店内受け渡しや迅速配達を強化することでアマゾンへの対抗力を強化する。
グーグル・アシスタントは、アンドロイドOSで走るスマートフォンやスマート腕時計、タブレット、仮想執事端末グーグル・ホームの人工知能プラットフォーム。消費者は、グーグル・アシスタントに対応したそれらの機器に注文内容を口頭で告げることで、オンライン買い物を実行できるようになる。
ウォルマート・ヴォイス・オーダーを使った注文の店内受け渡しは2100以上の支店で提供され、配達は800支店以上で提供される予定だ。
利用者は、ウォルマートでの買い物注文であることを人工知能に認識させるために、端末に向けって「オーケー・グーグル、トーク・トゥ・ウォルマート(OK Google, talk to Walmart)」と最初に呼びかけることが必要。
それに対しアマゾンの人工知能アレクサ(Alexa)では、そういった指示ことばは不要だ。アレクサを使った音声注文では、「アレクサ、ミルクを注文」や「アレクサ、ミルクを買い物リストに追加」といった具合に、より自然かつ自由に指示できる。
グーグルとウォルマートは別々の会社であり、したがって、グーグル・アシスタントとウォルマート・ヴォイス・オーダーを連携させるために共通語が必要となることが、指定された指示ことばを必要とする理由だ。かたやアレクサの場合、すべてがアマゾンの自社プラットフォームだけで機能するため、共通の指示ことばがなくても対応できるシステム設計が可能。
【https://techcrunch.com/2019/04/02/walmart-partners-with-google-on-voice-enabled-grocery-shopping/】