Friday, April 05, 2019 8:28 AM
オラクル、顧客データ・プラットフォーム事業に注力
オラクル(Oracle)は、顧客データ・プラットフォーム(Customer Data Platform=CDP)製品の開発を積極化させている。
ZDネット誌によると、同社は3月末に、ラスベガスで3日間にわたって開いたオラクル・モダン・カスタマー・エクスペリエンス(CX)において、オラクルCXクラウド(Oracle CX Cloud)向けのCXユニティー(CX Unity)についての最新情報を公表し、CDPの機能について詳しく説明した。
CXユニティーは、オラクルが2018年10月に開発計画を発表した同社初のCDP製品。CDPという製品種は比較的新しく、確立されたのは2013年以降だ。業界団体のカスタマー・データ・プラットフォーム・インスティテュート(CDPI)が2016年に設立されている。
顧客が企業に連絡してくる際、想定される顧客背景を正確に把握できる事例は皆無だ。したがって、顧客と接する担当者が顧客に関する洞察を活用できるようにすることが求められる、というのがオラクルCXクラウドのロブ・ターコフ責任者の考えだ。
CXユニティーは、「すべての経路とすべてのアプリケーションにわたる顧客とのやり取りに包括的な視野をもたらす」とオラクルは説明している。
CDP市場ではこれまで新興企業が比較的多かったが、オラクルに追随するかたちでほかの大手らも参入計画を続々と打ち出した。セールスフォースは3月25日、CDP製品を提供する方針を公表し、その翌日にはアドビが独自のCDP製品を発表した。アドビは、マイクロソフトおよびSAPと協力してオープンな顧客データ標準を開発する計画を2018年に発表していた。
オラクルのCXユニティーは、2019年中に市場投入される見通しだが、具体的な期日は決まっていない。オラクルはCDP製品を投入するにあたって、マスター・データ管理(MDM)やデータ倉庫といった多岐にわたる既存製品との整合性を確認するとみられる。
【https://www.zdnet.com/article/oracle-takes-next-steps-toward-the-customer-data-platform/】