Wednesday, May 08, 2019 10:11 AM

製薬大手ら、ブロックチェーン作業部会に参加

 ファイザー(Pfizer)とマケッソン(McKesson)、アメリソースバーゲン(AmerisourceBergen)、プリミア(Premier)は6日、メディレッジャー・プロジェクト(MediLedger Project)の医療向けブロックチェーンによるスマート契約および補填作業部会に加わったことを明らかにした。

 同作業部会は、ブロックチェーン技術開発会社クロニクルド(Chronicled)との協業によって、医薬品の取り引き処理過程を効率化するプロトコールを開発している。

 クロニクルドは2017年に、リンクラブ(LinkLab)との共同事業のもと、メディレッジャー・プロジェクトを立ち上げ、医薬品供給網の効率化と透明化を目指すブロックチェーン技術の応用に着手し、その土台となる技術仕様やシステムの設計に取り組んでいる。

 医薬品は一般に、卸売業者を介して販売されている。製薬会社と卸売業者らは、医薬品の価格や取り引き契約について個別に交渉するため、製薬会社による補填枠組みを通した価格差によって取り引き内容が大きく異なる。したがって、医薬品の流通と供給網は断片化かつ複雑化している。

 HITインフラストラクチャー誌によると、メディレッジャーのプロトコールは、製薬会社と卸売業者らを共通かつ自動的な契約調整および補填処理過程によってつなげ、価格差や利益増減を縮小することを目指している。

 同プロトコールは、医薬品取り引きに関する間違いを減らすことで、関係会社らの取り引きにかかわる仕事効率を向上させ、最終的には、患者の払う薬代の上昇を抑えることを図るものだ。

https://hitinfrastructure.com/news/pfizer-others-join-mediledger-healthcare-blockchain-working-group