Wednesday, January 22, 2020 9:05 AM

ルフトハンザ航空、グーグル・クラウドを採用

 ルフトハンザ(Lufthansa)航空は先日、航空便運行の遅れや不測の事態による影響を最小限化するために、グーグル(Google)のクラウド電算サービス部門と提携した。

 CNBCによると、ルフトハンザは提携のもと、グーグル・クラウドの基幹設備を使うことで、航空機の交換や乗務員の稼働管理といったITシステム群やデータ処理を統一プラットフォームに統合する。

 ルフトハンザはそれによって、たとえば悪天候や渋滞、そのほかの理由による離発着予定の乱れに際し、対応や運営を最適化する考えだ。ルフトハンザの担当者らは、グーグル・クラウドで走る運営管理プラットフォームを活用し、悪影響を受けた航空計画を正常化するための対応や善後策を考え出す。

 グーグルは、ルフトハンザのITおよび運営専門班と協業して新プラットフォームを試験するために、ソフトウェア工学者たちで編成される班をルフトハンザにしばらく常駐させる。

 ルフトハンザは、2019年の1年間に1億4500万人の乗客を乗せた。その人数は同社にとって過去最多だ。ただ、同社はそれと同時に、乗務員やそのほかの従業員たちからの要請によって、100件単位の便をキャンセルした。同社は、各種のシステムを統合してグーグル・クラウドで一元管理および運用できるようにすることで、そういったキャンセルや遅れを大幅に削減したい考え。

 ルフトハンザは、クラウド電算サービスを決めるにあたって、アマゾン・ウェブ・サービシズ(Amazon Web Services=AWS)とマイクロソフト・アジュール(Microsoft Azure)も検討した結果、「高い専門性とデータベースの質の高さ」を理由にグーグル・クラウドを選んだ、とルフトハンザのデトレフ・カイザー代表取締役は話した。

https://www.cnbc.com/2020/01/19/lufthansa-taps-googles-cloud-tech-to-mitigate-impact-of-flight-delays.html