Friday, February 14, 2020 6:51 AM
5G、競技場での観戦体験に革新か
スポーツ観戦を双方向かつ没入型にするには、無線通信網の拡充が必須であり、5Gが普及し始めた現在、従来のスポーツ観戦に革新がもたらされ、試合観戦の方法が近い将来に激変する可能性がある。
ベンチャービート誌によると、たとえば、米通信サービス大手ベライゾン(Verizon)とNFL(全米フットボール協会)は、5Gを応用した動画ゲームのコンテストを最近に共同主催し、その勝者がスーパーボウル(2月2日にフロリダで開催)でファン向けにリアルタイム体験を披露した。
かたや、サクラメント・キングスは、拡張現実(AR)向けのスタジアムを設計し、NBA(全米バスケットボール協会)が仮想現実世界で試合中継するシステムを構築した。また、フィファ(FIFA、国際フットボール連盟)は、ファンたちが好きな選手と自撮りできるようにするAR対応のフィルターを開発した。
そのほか、スポーツ会場がARヘッドセットやスクリーンであふれ、来場者らが統計やデータを指定して競技場や選手の映像と重ね合わせたり、観戦角度の設定を変更したりすることで、リアルタイムでの観戦体験を非常に豊かにすることも想定される。
ただ、そういった機能を実現するには、末端電算(edge computing)が必要となる。そのため、会場に集まった数万人規模の観客たちが一斉に利用する場合に備えて、データ転送の遅延を回避できる接続網を会場に整備する必要がある。
また、従来のセキュリティー対策では不十分であり、システムが乗っ取られたり、利用者情報が盗まれたりしないよう、これまでとは異なる強固な防御策が必要となる。
【https://venturebeat.com/2020/01/29/5g-will-change-how-we-watch-sports-in-person/】