Tuesday, February 18, 2020 9:24 AM
サムスン、スマートフォン部品を中国からベトナムに空輸
韓国サムスン(Samsung)は、スマートフォン「ギャラクシー」の最新型の部品を中国からベトナムの工場群に空輸し始めた。中国の湖北省武漢市で発生し世界中に伝染中の新型コロナウイルス「コーヴィッド19(COVID-19)」によって引き起こされた深刻な供給網問題に対応し、生産への悪影響を最小限化することがそのねらいだ。
フィナンシャル・タイムズによると、「ベトナム政府は、中国からベトナムへの陸送を制限しているが、われわれはベトナム政府と協力し、部品を空輸することで部品供給量を増やしている」と匿名希望の関係者が話した。
世界最大のスマートフォン・メーカーであるサムスンは、世界スマートフォン市場の3分の2近くを占める。同社は、ベトナムのバク・ニン県とタイ・グエン県にスマートフォン工場を持っている。
電子製品業界と繊維業界がベトナムで運営する多くの生産工場では、コーヴィッド19を受けて大きな打撃を受けている。供給網の大部分を中国に依存しているためだ。多くの部品や材料を中国から陸路で調達する従来の供給網では、中国からベトナムへの陸送が部分的に遮断または規制されたため、ベトナムの工場をフル稼働させることができない。
スマートフォンの下位機種と中位機種をベトナム施設で生産するLG電子やそのほかの韓国メーカーらも類似の問題に直面している。LGの広報担当者は、「ベトナム内での在庫問題にはまだ発展していない」と話したが、状況悪化を視野に「いくつかの選択肢を検討中だ」と述べた。
【https://www.ft.com/content/0dc1c598-4f06-11ea-95a0-43d18ec715f5】