Monday, March 02, 2020 8:20 AM

ディー・ウェイヴ、リープ2を発表

 カナダ拠点の量子電算サービス大手ディー・ウェイヴ・システムズ(D-Wave Systems)は先日、リープ(Leap)2という新たな量子クラウド電算サービスを発表した。同サービスは、同社の量子電算システムに開発業者らがリアルタイムでアクセスできるようにする。

 テッククランチ誌によると、リープ2は、18ヵ月前に市場投入された旧版を使っていた数千人単位の開発者たちからの意見や要望を受けて構築された。

 リープ2は、最大1万件の変数に対応した複雑な演算を高速処理できるハイブリッド設計が特徴。従来型のハードウェアと新型の量子ハードウェアを統合することで演算処理性能を向上させた、と同社は説明している。

 ディー・ウェイヴは、量子電算をクラウド基盤のサービスとして提供している。現時点では、開発者向けに提供することで、量子電算対応の各種のソフトウェアやシステムの開発支援に重点を置いている。それによって、量子電算の応用範囲と生態系の拡充を促進し、近い将来に主流化すると期待される量子電算の需要を伸ばしたい考えだ。

https://techcrunch.com/2020/02/26/d-wave-launches-leap-2-the-next-version-of-its-quantum-cloud-service/