Wednesday, May 06, 2020 10:04 AM
米小売業界、電子割り引き券にブロックチェーンを活用
非営利団体のクーポン・ビューロー(Coupon Bureau)は先日、小売業界を発展させる技術の継続的浸透をさらに促進するために、ヘデラ・ハッシュグラフ(Hedera Hashgraph)のDLT(distributed ledger technology、分散型台帳技術)を採用することでデジタル割り引き券の不正行為を防止する方針を打ち出した。
クーポン・ビューローは、米小売業界が管理する電子割り引き券データ交換技術プラットフォームを運営している。クーポン・ビューローは、消費者製品市場における米国最大手級の小売会社や製造会社らと協業している。
テキサス州ダラス近郊に拠点を置くヘデラ・ハッシュグラフは、デジタル社会の信頼性と安全性、暗号通貨、プライバシーをさらに向上させるための技術ソリューションの開発や生態系の構築に特化する新興企業。特に、ブロックチェーンに代表される分散型台帳技術を応用した非中央化技術ソリューションに強みを持つ。
フォーブス誌によると、クーポン・ビューローは、ヘデラ・ハッシュグラフのヘデラ・コンセンサス・サービス(Hedera Consensus Service=HCS)を採用し、クーポン・ビューローが運営するプラットフォーム上でやり取りされるすべての電子割り引き券の利用記録を改ざん不可能にすると同時に、それらのデータをリアルタイムで加盟小売会社らに提供する。
その結果、消費者製品の小売会社や製造会社、電子割り引き券決済処理サービス業者、割り引き券提供サービス業者は、同プラットフォーム上で割り引き券が使われた際にその情報を他社に依存することなく即座に検証および確認できるようになる。
クーポン・ビューローの諮問委員会には、大規模小売チェーン大手のターゲットやジェネラル・ミルズが含まれ、多くの米小売大手および消費者製品製造大手らが同団体に加盟している。同団体に加盟する小売会社らは米国内小売市場の70%を占める。
【https://www.forbes.com/sites/darrynpollock/2020/04/27/target-general-mills-getting-look-in-at-hedera-blockchain-technology-through-couponing/#43e81ef4023a】