Tuesday, May 19, 2020 10:10 AM
マイクロソフトとフェデックス、配達最適化に向けて提携
マイクロソフト(Microsoft)とフェデックス(FedEx)は18日、マイクロソフトのクラウド電算プラットフォームとフェデックスの物流サービス網を融合することで「電子商取引の変革」を促進する複数年契約の合弁事業を発表した。
CNBCによると、同事業のもとに最初に提供されるフェデックス・サラウンド(FedEx Surround)というサービスでは、供給網と配達に関するリアルタイム分析を販売側に提供することで、小売業者らが商品の配達業務を最適化できるようにする。
フェデックスがマイクロソフト・アジュール(Azure)の使用料金としていくら払うのかといった金銭的合意内容については非公表。
2020年後半に開始されるフェデックス・サラウンドは、フェデックスのモノのインターネット(Internet of Things=IoT)技術を介して集められたデータをマイクロソフトの各種のサービスによって分析し、アジュールで稼働する人工知能を使って予想する。たとえば、各地の異常気象情報や各種の手続きに関する問題に代表されるよう、配達を遅らせる要因となりえる諸問題を予想する。
フェデックスと、フェデックスを使う小売会社らはそれによって、状況に応じて配送経路を変更することで配達業務への悪影響を最小限化できる。
両社の提携は、マイクロソフトとフェデックスがアマゾン(Amazon)の対抗勢力になることをともにねらったものといえる。マイクロソフトは、クラウド電算サービス市場においてアマゾン・ウェブ・サービシズ(Amazon Web Services=AWS)を猛追しており、フェデックスは物流サービス市場においてアマゾンから挑戦されている。
【https://www.cnbc.com/2020/05/18/fedex-microsoft-are-teaming-up-to-deliver-packages-widening-gap-with-amazon.html】