Friday, May 15, 2020 10:13 AM
ユタ州の接触追跡アプリケーションに4万5000人が登録
新型コロナウイルス感染症コーヴィッド19(COVID-19)対策として他人との接触状況を追跡するためにユタ州が導入したモバイル・アプリケーションに4万5000人以上が登録した。
CNBCによると、その登録者数は州人口の約2%に相当し、割り合いとしては低いものの、州の保健当局が市民に連絡しようとする際に役立つ可能性がある。
ヘルシー・トゥギャザー(Healthy Together)と呼ばれる同アプリケーションは、ソーシャル・メディアを手がける新興企業トゥウェンティ(Twenty)が開発した。ユタ州は、その開発に275万ドルを投じた。維持管理費には月30万ドルかかる。
ユタ州は、アップルやグーグルが基盤技術を開発中の近接接触追跡システムのような匿名での追跡という手法を選ばず、保健当局が個人を特定できるようにする手法を選んだ。
アップルとグーグルが共同開発中のプラットフォームは、米国内の自治体や欧州諸国で導入されつつある。米国では、市民の近接接触追跡アプリケーションに関する国全体の方針はなく、一部の州がその種のアプリケーションの活用を支援している。
これまでの登録者の割り合いをみるかぎり、米国では接触追跡アプリケーションの活用には欧州やアジアの国より消極的だ。
ユタ州は、ウイルス感染者が確認された場合に、感染者と接触した可能性がある人に連絡する担当者を1200人動員している。ユタ州では、トゥウェンティによって接触者たちを追跡して連絡するまでの時間をこれまでの1時間から約16分に短縮できると考えている。その結果、感染可能性者を特定して隔離できるまでに接触する人数を激減させることができる、とユタ州政府高官は説明した。
【https://www.cnbc.com/2020/05/13/utah-contact-tracing-healthy-together-app.html】