Monday, June 01, 2020 9:58 AM

データロジック、スマート視覚検知システムを発表

 検知器やスキャナーを開発するデータロジック(Datalogic)は先日、新しい視覚検知システムを発表した。工場の生産ラインに設置して適合品と不適合品を見分けるといった用途に使うことで、製造業の検品工程効率化に寄与するとみられる。

 PRウェブによると、スマートVS(Smart-VS)と呼ばれる同システムは、薄暗い場所や騒音の多い場所、さらには色彩の対比が低い対象物といった各種の作業環境を検出して自己学習する能力がある。

 同システムは、食品&飲料や医薬品、化粧品のパッケージング工程でその効果をもっとも活躍すると期待される。たとえば、製品のふたやレイベルの有無と正しい位置を効率的に確認できる。また、設置と設定の方法に柔軟性があることから、輸送や自動車、機械、電子製品の分野における製品仕分け作業にも応用できる。

 スマートVSには、機械学習技術を応用した同社独自の設定機能が搭載されているため、専門的研修を受けていない作業員でも比較的簡単に設置できる。また、ウェブサイトを介して設定と制御ができ、ウェブ上のグラフィック・インターフェイスでは生産ラインの実績数値をリアルタイムで確認できる。

 機械学習アルゴリズムによる「適合」と「不適合」の判定は、動作環境にかかわらず50ミリ秒で下される。

 同システムのハードウェアには、比較的小型の金属製筐体が使われているため、さまざまの条件の生産ラインに設置できる可能性がある。

https://www.prweb.com/releases/datalogic_launches_smart_vs_the_vision_sensor_with_the_power_of_machine_learning_and_the_ease_of_photoelectric_sensors/prweb17145081.htm