Thursday, June 04, 2020 10:20 AM
社外秘データの特定と保護を人工知能で実行可能に
通信網基盤のデータ発見ソリューションを提供する新興企業のワンタッチ・ドット・アイオー(1touch.io)は3日、1400万ドルの資金調達を完了したことを明らかにし、これまでの隠密運営から表舞台に出て、繊細なデータの処理や保存、共有を可能にするデータ保管庫を自動的にかつ継続的に特定できるようにする法人向けデータ管理プラットフォームのさらなる開発と販促を本格化させる方針を明示した。
ベンチャービート誌によると、多くの会社は繊細なデータの保護に苦労しており、2019年のイーグレス(Egress)の調査でも、社外秘データの漏洩や流出を防げていない実態が浮き彫りにされた。同調査では、社員らが顧客データや企業データを会社の電子メールや共用サーバー、オンライン協業ツール、モバイル・メッセージング・アプリケーションを経由して露出させた、と考えているセキュリティー専門家の割り合いが83%に達した。
そういった過ちは高くつくことが多い。EUの一般データ保護規則(General Data Protection Regulation=GDPR)に違反した場合の罰金は、一つの会社の世界年商の4%にあたる2250万ドル以上に上る。
ワンタッチのソリューションは、機械学習と自然言語処理を組み合わせて活用することで、データの露出や漏洩を防止する。インヴェンタ(Inventa)と呼ばれる同プラットフォームは、通信網やアプリケーションの分析、ファイル・システム、データベース、個々のファイル、個々のフォルダー、クラウドAPI(application programming interface)を発見して、同社独自のアルゴリズム群を使ってそれらを分析する。そして、さまざまのデータ系統をマスター・カタログに整理し、IT担当者らが各種のプライバシー保護規則や危機管理、セキュリティー要件、データ統治に準拠するためにそれらを活用できるよう設計されている。
インヴェンタは、構造化データにも非構造化データにも応用でき、移動中のデータや停留中のデータにも対応可能。
【https://venturebeat.com/2020/06/03/1touch-io-employs-ai-to-identify-and-protect-sensitive-enterprise-data/】