Tuesday, June 16, 2020 10:05 AM
データ技術会社SAS、マイクロソフトと提携
データ管理および分析技術を提供するSASは15日、マイクロソフト(Microsoft)との広範な提携契約を交わしたことを明らかにした。
テッククランチ誌によると、SASは提携のもと、マイクロソフトのクラウド電算プラットフォーム「アジュール(Azure)」を優先的に活用し、自社の各種製品をアジュールやマイクロソフトのダイナミクス365やパワーBIに統合していく。
ノース・カロライナ州拠点のSASは、創設44年の私企業(非公開会社)。SASは、フォーチュン1000企業の上位100社のうち90社以上を顧客に持つ。そのなかには、アリアンツやディスカヴァー、ホンダ、HSBC、ロッキード・アマーティン、ルフトハンザ、ネスレといった世界的大企業が含まれる。
「当社の顧客らはクラウドへの移行をますます進めている。当社は、独自のクラウド事業を展開しており、20年以上にわたって同分野の経験を築いてきた」と、SASのオリバー・シャーベンバーガー最高執行責任者兼最高技術責任者は話した。
一方のマイクロソフトは、機械学習やデータ分析といった先進台頭技術を幅広く提供するのにSASとの提携が相乗効果をもたらす、と考えている。マイクロソフトは、データ視覚化といった先進ツール群をだれでも簡単に使えるようにする法人向け市場の開拓を優先事業に位置づけている。
「SASとマイクロソフトの技術は相性が良い」「マイクロソフトのダイナミクスを使うことで、一連の新しい業務用アプリケーションを開発できると思う」とシャーベンバーガー氏は話した。
両社の合意は専属契約ではなく、ほかのクラウドを選ぶ顧客に対しては今後もサポートを提供する、とシャーベンバーガー氏は述べた。
【https://techcrunch.com/2020/06/15/microsoft-and-sas-announce-deep-technology-partnership/】