Monday, September 28, 2020 10:14 AM
メールチンプ、AIツール群を提供開始
販促用電子メール配信ツール提供会社として約20年前に創業したメールチンプ(Mailchimp)は、ウェブサイト構築や小売サイト、デジタル広告支援、そして解析機能を網羅する小規模事業者向け販促自動化プラットフォームへと変革を遂げてきた。その一環として同社はこのほど、人工知能(AI)ツール群を新たに市場投入した。
テッククランチ誌によると、それらのツール群は、個々の買い物客に適した商品推奨機能や、購買意欲が高い利用者を判別する行動標的予想ツール、視覚資産のデザインを含め、これまで小規模小売業者には手が届きにくかった先進的な機能やツールを使いやすくすることを目的とする。
それらのうちの一つは、事業者の意思決定を支援するもので、サービスを介して集められる全データを解析し、電子メール販促キャンペーンの効果を高めるための施策を提案する。
メールチンプは、販促自動化分野への事業変革に約4年前に着手した。理由の一つは電子メール販促分野の競争が激化したことだった。
同社は、大がかりのその変革を進めるにあたり、企業買収による第三者からの技術取得に過度に依存せず、同社がもともと得意としてきた技術やサービスを発展させることに注力した。
ベン・チェストナット創業者兼CEOによると、例外もあり、機械学習分野で小規模の買収をいくつか実行したほか、電子商取引(EC)分野でECプラットフォームのレモンスタンド(Lemonstand)を含む2件を買収した。直近では、雑誌出版やポッドキャストを手がける英国クーリエ(Courier)を買収し、印刷事業に進出した。
チェストナット氏は、それらの商品やサービスを追加することで、これまでなら大手の小売サイトにしか使えなかった販促機能を小規模事業者でも簡単に使えるようにする計画だ。
https://techcrunch.com/2020/09/22/mailchimp-launches-new-ai-tools-as-it-continues-its-transformation-to-marketing-platform/