Wednesday, November 04, 2020 9:25 AM

IIoT接続機器数、今後5年間で207%増の368億台に

 技術市場調査会社ジュニパー・リサーチ(Juniper Research)は11月2日、産業用モノのインターネット(IIoT=Industrial Internet of Things)接続網につながる機器数が2020年の177億台から2025年には368億台に激増するという予想を発表した。5年間で207%増を記録する計算だ。

 ビジネス・ワイヤーによると、ジュニパー・リサーチはIIoT接続機器数の激増について、スマート製造が主因と指摘した。同社によると、スマート製造ソリューション向けのIIoT接続機器数は2025年の368億台のうち220億台を占めると予想される。

 同調査報告書「Industrial IoT: Future Market Outlook, Technology Analysis & Key Players 2020-2025」によると、IIoT接続機器市場は全般的に5GとLPWA(Low Power Wide Area)通信網がおもな原動力になる。リアルタイムでのIoTデータ転送と設備運用自動化のための先進的接続化を実現する「スマート工場」という概念がその背景にある。

 ジュニパー・リサーチは、2025年における世界のIIoT市場価値の80%以上がソフトウェアへの支出によって占められ、2160億ドルに達すると予想する。機械学習技術をてこ利用して産業現場でのデータ分析や、業務用通信網(接続網)の弱点(サイバー攻撃に対して脆弱な部分)を検出するソフトウェアの需要が特に大きい、と同社は指摘した。

https://www.businesswire.com/news/home/20201101005001/en/Juniper-Research-Industrial-IoT-Connections-to-Reach-37-Billion-Globally-by-2025-as-%E2%80%98Smart-Factory%E2%80%99-Concept-Is-Realised