Thursday, October 13, 2016 10:03 AM
インテル、商業用ドローン市場に照準〜独自ブランドのファルコン8+を発表
インテル(Intel)は12日、自社ブランドの商業用無人飛行機(ドローン)「ファルコン8+(Falcon 8+)」を北米市場向けに発表した。
ドローン市場は現在、急拡大していることから、インテルでは、その成長市場を取り込むべく、商業向け無人航空機(unmanned aerial vehicle=UAV)事業に注力している。
その背景には、パソコン市場の低迷によってチップ販売が落ち込んでいるため、別の収入源を創出する必要性に迫られているという半導体企業の事情がある。
コンピュータワールド誌によると、インテルは近年、パソコンやスマートフォン向けのチップに代わる半導体事業として、ドローン用チップに目をつけ、リアルセンス(RealSense)というコンピュータ視認プラットフォームを開発し、ユニーク(Yuneec)社製のタイフーンHという消費者向けドローンにチップをすでに供給している。
インテルはさらに、ドローン開発企業向けのエアロ・プラットフォーム(Aero Platform)も構築している。
ファルコン8+は、アスクテック・トリニティー(AscTec Trinity)の自動操縦技術を搭載している。同技術は、三重の慣性測定ユニット群によって、たとえば電磁場や強風といった外的要因に影響されずに自動飛行できるようにする。
ファルコン8+には、地上の操縦装置としてインテル・コックピットというタブレットのような操縦端末が付属する。