Tuesday, December 29, 2020 5:51 PM
FAA、小型ドローンの頭上夜間飛行を許可
連邦航空局(Federal Aviation Administration=FAA)は12月28日、小型ドローンが人々の上空を夜間飛行することを許可する方針を明らかにした。
ロイター通信によると、今回の規制緩和は長きにわたって産業界から求められていたもので、ドローンによる商業配達サービスのさらなる提供拡大に向けて大きな一歩となる。
FAAはそれと同時に、夜間飛行するドローンに関するセキュリティー懸念に対処するために、ドローンの遠隔識別(特定、ID)を可能にすることを義務づける規則も明らかにした。
ドローンの業務利用は近年、被災地の状況や危険な場所での調査、広大な土地にまたがる産業施設の点検、農業、警備、撮影といったさまざまの分野に広がっている。それと同時に、配達サービスによる商業化も加速しており、限定的な許可のもと、医薬品やそのほかの必需品の配達にドローンが試験運用される事例が増えている。
FAAは今回の新規則において、衝突防止照明の搭載を義務づける方針だ。また、重さ0.55ポンド以上のドローンには遠隔IDが義務づけられるが、野外集会のような場所の上空を飛行する場合には、それより小さいドローンでも遠隔IDが義務づけられる。
そのほか、夜間飛行が許可されるには、回転部分が完全に露出しない構造のドローンに限定される。人と接触した場合に大けがにならないようにするための規則だ。
ドローンを使った配達サービスを商業化した大手には、UPS(United Parcel Service)をはじめ、アルファベット(Alphabet)傘下のウィング(Wing)、アマゾン(Amazon.com)がある。
https://www.reuters.com/article/us-usa-drones-faa/u-s-to-allow-small-drones-to-fly-over-people-at-night-idUSKBN2921R8