Friday, January 08, 2021 9:07 AM
インテル、リアルセンスIDを発表
インテル(Intel)は1月6日、独自に開発した三次元認識技術のリアルセンス(RealSense)を基盤とした最新機能のリアルセンスIDを市場投入した。リアルセンスは、対象物体の深度(三次元の奥行き)を認識して追跡することで、それを搭載する機器類に三次元認識機能をもたらす。
ベンチャービート誌によると、リアルセンスIDは、端末や機器類に搭載される認識機能で、アクティブ深度検出技術と機械学習モデルを組み合わせることで高精度の顔認証を可能にする。
インテルはリアルセンスIDについて、顔の毛やめがねの変更といった時間の経過に応じて変化する物理的要素のほか、さまざまの照明および明るさの条件や状態に適応し、「顔色や肌艶、肌色、顔貌、そして身長」に広範囲で対応する、と説明した。
ただ、顔認証技術については、偏見や誤認の余地を排除しきれないという課題がまだ残されている。これまでに実施された多くの検証や研究では、顔認識アルゴリズムの訓練に使われるデータセットに偏りがあるため、さまざまの偏見が起きることが問題視されている。
インテルはそれに対し、リアルセンスIDにはなりすまし防止技術が内蔵されているため、写真や動画、マスクを使った不正行為を検出できる、と説明した。偏見が起きることに対する直接的な解答ではないが、少なくとも、これまでの顔認証ソリューションの弱点の一つを解消する機能が追加されたことにはなる。
リアルセンスIDの価格は99ドルから。2021年第1四半期中に出荷開始される見通しだ。
同社は、リアルセンスIDの標的市場として、スマート錠やアクセス制御システム、店頭販売(point-of-sale)、ATM、キオスクを想定している。
https://venturebeat.com/2021/01/06/intel-launches-realsense-id-for-on-device-facial-recognition/