Thursday, January 14, 2021 9:44 AM
クアルコム、CPU新興企業ヌヴィアを約14億ドルで買収へ
スマートフォン向け半導体大手クアルコム(Qualcomm)は1月13日、アップルの元工学者によって起業されたチップ新興企業ヌヴィア(Nuvia)を約14億ドルで買収することに合意したことを明らかにした。
ウォール・ストリート・ジャーナルによると、クアルコムは、創業2年のヌヴィアの技術を中核製品のスマートフォン向けチップや自動運転支援システム向け、ラップトップ向け、無線接続網基幹設備向けに応用することで、これから世界規模で普及が加速する5G通信向け製品群を大幅に強化する計画だ。
CPU(central processing unit)の設計に特化するヌヴィアの技術は、チップの性能と電力効率の向上に寄与する、とクアルコムは話した。それらの利点は、5G対応機器類にとってきわめて重要だ。携行型または移動型の端末あるいは機械類にとってデータ転送量の激増は、チップの処理能力と電力効率の高さを必須要件とする。
「ヌヴィアの革新力はすでに証明されている」とクアルコムのクリスチャーノ・エイモン社長は話した。
米半導体業界は昨今、市場動向の大きなうねりを受けて再編機会が増大している。新型コロナウイルス・パンデミックを受けたパソコン需要の復活やデータ・センターのクラウド・サーバー需要のさらなる高まりによって、一部の半導体大手らは事業を拡大させている。
半導体大手エヌビディア(Nvidia)の株価は2020年の1年間に倍以上に上昇し、時価総額でインテルを抜いた。そのエヌビディアは、英アーム(Arm Holdings)を400億ドルという巨額でソフトバンクから買収することで合意している。
そのほか、アドヴァンスト・マイクロ・デバイシズ(Advanced Micro Devices)は、競合社のザイリンクス(Xilinx)を350億ドルの株式交換で買収する計画だ。また、アナログ・デバイシズ(Analog Devices)はマキシム・インテグレイテッド・プロダクツ(Maxim Integrated Products)を200億ドルで買収することに合意している。
https://www.wsj.com/articles/qualcomm-bolsters-5g-ambitions-with-planned-1-4-billion-acquisition-11610542803?mod=tech_lead_pos3