Friday, January 29, 2021 4:35 PM
世界経済フォーラム、人工知能の官民連合団体を創設
世界経済フォーラム(World Economic Forum=WEF)は1月28日、人工知能の倫理的な使用を促進するためにグローバル人工知能行動連合(Global AI Action Alliance)を立ち上げたことを明らかにした。
ベンチャービート誌によると、同組織の執行委員会には、IBMのアーヴィンド・クリシュナCEOをはじめとする実業界の首脳らのほか、OECD(経済協力開発機構)やUNESCO(国際連合教育科学文化機関)といった国際組織、さらに労働者の立場を代表する国際労働組合総連合(International Trade Union Confederation)のシャラン・バロー理事らが含まれる。
同連合には、パトリック・J・マックガバーン財団(Patrick J. McGovern Foundation)が50万ドルを寄付した。その寄付金は、人工知能とデータに関連するプロジェクトに使われる。
同連合は、活動の一環として、人工知能運用の統治改善に努める団体を支援し、倫理についての枠組みや研究を拡大していく計画だ。
WEFの人工知能責任者ケイ・ファース・バターフィールド氏は人工知能について、世の中のためになるが公衆の信頼を獲得して維持していくにはすぐれた運用統治が必要だ、と語った。
WEFは、グローバル人工知能評議会(Global AI Council)を2019年に設立している。同評議会には、ウーバーやマイクロソフトの幹部らが参加していた。WEFはまた、2017年には、技術がもたらすリスクを回避し有効活用するための官民協力活動として、第4次産業革命センター(Centre for the Fourth Industrial Revolution)を立ち上げている。
https://venturebeat.com/2021/01/28/world-economic-forum-launches-global-alliance-to-speed-adoption-of-trustworthy-ai/