Monday, February 08, 2021 10:00 AM
マイクロソフト、新ソフトウェア「ヴィーヴァ」を市場投入
マイクロソフト(Microsoft)は2月4日、業務上の各種の資源や助言を提供するサービス「ヴィーヴァ(Viva)」を新たに投入した。ヴィーヴァは当面のあいだ、マイクロソフト・チームス(Teams)の一部として利用会社とその従業員たちに提供される。
CNBCによると、ヴィーヴァは、オンラインの学習教材のほか、職場の文書から自動的に作成される社内的な用語の辞典、および会社が社員に向けて発信する通知や告知へのアクセスを利用者たちにもたらす。ヴィーヴァには、社員の「燃え尽き」を予防し、また管理職らが部下の仕事のパターンを追跡するためのツールも含まれている。
それらの機能の一部は以前からある。たとえば、ワークフォース・アナリティクス(Workplace Analytics)には組織の動向を把握するための機能があった。また、シェアポイント(SharePoint)は社内向けデジタル・コンテントを管理できる。
「それらすべてをシンプルかつモバイルであらかじめ設定された形式に集めたものがほしいという要望をいくつもの顧客会社から受けてきた」と、マイクロソフトの上席管理職セス・パットンは話した。
ヴィーヴァを投入することで、マイクロソフトは、中核事業にとって重要な「オフィス(Office)」製品群を強化できる。また、セールスフォース(Salesforce)が277億ドルで買収するスラック(Slack)といった競合製品との差別化も図れる可能性がある。
チームスは、動画通話とテキストによるチャットの機能を提供し、在宅勤務の広まりを受けて重要なアプリケーションに成長した。マイクロソフトは、ズーム(Zoom)やグーグル・ミート(Google Meet)に対抗するためにチームスの機能拡充を図っている。ヴィーヴァ投入はその一環だ。
ヴィーヴァの新機能では、チームスでのチャットの最中に利用者が専門用語を指すと、それを説明するポップアップ・ボックスが表示される。同技術は、マイクロソフトが2019年に発表したプロジェクト・コルテックス(Project Cortex)を基盤とする。ワード(Word)を含むほかのアプリケーションにもいずれ追加される可能性もある。
米国では、新型コロナウイルス・ワクチンの接種が加速しており、多くの会社では職場再開に向けた準備を本格化させている。しかし、ハイブリッド勤務体制(出勤と在宅勤務の混合勤務)がまだしばらく続くという見込みのもと、遠隔労働を支えるソフトウェアの機能拡充を図る業務用デジタル・ソリューション会社は多い。
ズームは最近、動画会議ソフトウェアを更新し、専用のハードウェアに物理的に触れなくても会議室でソフトウェアを使えるようにする機能を追加した。
https://www.cnbc.com/2021/02/04/microsoft-launches-viva-software-coming-first-to-teams.html