Wednesday, February 09, 2022 11:25 AM
スペルとブリストル、人工知能基幹設備を共同提供
人工知能技術の開発を手がけるニューヨーク拠点の新興企業スペル(Spell)とブリストル(英国)拠点の新興企業グラフコア(Graphcore)は2月8日、人工知能基幹設備を共同提供する提携に合意したことを明らかにした。
ベンチャービート誌によると、スペルは、自然言語処理や機械視認、音声認識アプリケーション向けの深層学習技術を中核事業とし、グラフコアは、人工知能の用途を想定したマイクロプロセッサーの開発を手がけている。
グラフコアは、先進的マイクロプロセッサーのIPU(intelligence processing unit)を開発している。IPUで構成される小型データ・センター・システムは、サーバー内のすべてのIPUが相互に連携して同期化することを可能にする。
グラフコアは、セコイヤ・キャピタルやマイクロソフト、デル、サムスン、BMWアイベンチャーズ(BMW iVentures)、ロバート・ボッシュ・ベンチャー・キャピタル(Robert Bosch Venture Capital)といったベンチャー・キャピタル大手らから投資を獲得している。
スペルとグラフコアは提携のもと、グラフコアのシステムに対するオンデマンド・アクセスをスペルが提供することで、高度の人工知能をより安価かつ簡単に、そしてすばやく開発するためのプラットフォームを提供する。
「人工知能を利用したくてもできない会社がたくさんある。現行の人工知能基幹設備の多くは、フェイスブックやマイクロソフトのような大手のために存在する」と、グラフコアのマット・ファイルズ上席副社長は指摘する。「小規模の会社らが使える製品はあまりなく、そこでスペルが価値を発揮する」。
「グラフコアのIPUは、もっとも広く使われている人工知能のモデル群や演算負荷を加速させる力を一貫して実証してきた」と、スペルのセルカン・ピアンティーノCEOは話している。
グラフコアとスペルは、両社のハードウェアとソフトウェアを組み合わせたソリューショの試験利用を民間の会社や研究機関らにすでに無償提供している。
https://venturebeat.com/2022/02/08/spell-graphcore-partner-to-build-next-gen-ai-infrastructure/