Monday, April 04, 2022 11:15 AM

グーグル・ミート、セキュリティー機能を強化

 グーグル(Google)は、動画対話アプリケーション「グーグル・ミート(Google Meet)」で行われる会議のセキュリティーを強化するために、末端間(end-to-end)暗号化を2022年中に導入する計画だ。同社はそれによって、規制対象業界の顧客会社にとってグーグル・ミートがより安全で強力な動画会議プラットフォームの選択肢になることをねらう。

 ベンチャービート誌によると、同社は4月1日、グーグル・ミート利用者らの末端間暗号化を年内に実施することを発表し、ズーム(Zoom)やマイクロソフト・チームス(Microsoft Teams)に代表される競合サービスより安全な末端間セキュリティー機能を組み込む計画を明示した。

 ズームのセキュリティーがずさんなことは2年以上前から悪名高い。かたやマイクロソフトは、1対1での動画対話には末端間暗号化機能を適用しているが、グループ会議に同機能をいつ提供するかについては発表していない。

 グーグルは末端間暗号化についてベンチャービートの取材に対し、「高い機密性を必要とする会議、典型的には、より厳しいセキュリティー要件を必要とする規制対象業界の従事者たちが行う動画会議向けに設計されている」と電子メールで回答した。

 金融サービスや保険、医療といった業界の会社は、連邦政府と州政府の厳しい規制に準拠しなければならない。それらの規制は、おもに消費者や利害関係者(たとえば投資家や加入者)、個人情報の保護を目的とする。

 そういった規制対象業界の従業員らは一般に、高いセキュリティー機能で守られた連絡手段を使うことがそれぞれの職場で規定されている。グーグル・ミートに導入される末端間暗号化は、動画会議プラットフォーム利用者間に高いセキュリティーをもたらすことで動画会議をより手軽に活用できるようにする。

https://venturebeat.com/2022/04/01/google-meet-looks-to-match-zoom-with-key-security-feature/