Friday, April 08, 2022 11:44 AM
株式と暗号通貨の相場を予想するアルゴリズムを開発中
アルファベット(Alphabet)傘下の人工知能技術新興企業ディープマインド(DeepMind)の元技術者3人は現在、株式や暗号通貨の相場上昇を予想して投資できるようにする人工知能を訓練している。
CNBCによると、マーティン・シュミッドとルドルフ・カードレック、そしてマテイ・モラヴスィックの3人はディープマインドを辞めて、イクイリブレ・テクノロジーズ(EquiLibre Technologies)を共同で立ち上げ、その拠点をカナダのエドモントンからチェコのプラハに移した。
それら3人は、かつてIBMで働いており、2017年にはディープスタック(DeepStack)という人工知能を共同開発した。ディープスタックは、プロのポーカー選手に勝利した最初の人工知能として知られる。
3人は、それらの概念の一部を金融市場に転用し、相場上昇を予想できる人工知能とサービスの開発に取り組んでいる。
3人は、強化学習(reinforcement learning)と呼ばれる手法で人工知能システムを学習させ、株価の動きを予想して売買できるようにするシステムの構築を目指している。強化学習とは、人工知能に報酬を毎回与えることで、特定の目標(チェスの勝利やマンモグラフィーでの腫瘍の発見など)を達成するように訓練することだ。
世の中のほとんどの株式売買取り引きはすでにアルゴリズミックだ」「われわれは、すでにあるアルゴリズムよりすぐれたアルゴリズムをつくりたい」とシュミッド氏は話した。
イクイリブレ・テクノロジーズは、長期的には、開発した人工知能を新しいヘッジ・ファンドの運用の下支えとして活用するか、銀行や証券大手、投資会社らに販売することを想定している。
https://www.cnbc.com/2022/04/05/deepmind-alum-want-to-make-an-ai-that-can-pick-stocks-and-crypto.html