Tuesday, April 12, 2022 11:35 AM
メタ、メタヴァース商業化の実験を本格化
ソーシャル・ネットワーキング・サービス最大手のフェイスブック(Facebook)を所有するメタ・プラットフォームス(Meta Platforms)は4月11日、同社の仮想現実(VR)プラットフォーム「ホライズン・ワールズ(Horizon Worlds)」内でデジタルの資産や体験を販売するツールの試験を開始した、と発表した。
ロイター通信によると、同ツールは、VRヘッドセットでアクセスする没入型プラットフォームのホライズン・ワールズにおいて、仮想の講座(クラス)やゲーム、ファッション・アクセサリーを販売する選ばれた利用者(コンテント作家、コンテント提供業者)らに提供される、とメタは説明した。
メタによると、それらの利用者は、一つのツールを使ってアクセサリーを販売したり、独自のデジタル空間への有料アクセスを提供したりといった商業活動を試験的に展開する。
同社は、米国の限定的なホライズン・ワールズ利用者らを対象に、「クリエイター・ボーナス(creator bonus)」というプログラム(制度)も試験的に導入している。同制度では、メタが発表する新機能を使った参加者らに報酬が毎月払われる。
メタは、次なるオンライン活動の主流としてメタヴァースが台頭すると考えている。ホライズン・ワールズはその玄関口であり、今回発表された商業活動ツールは、メタヴァースの商用化を視野に入れた実験だ。
同社は、仮想世界の土地や建物、分身(アヴァター)、名前までも非代替トークン(non-fungible token=NFT)、つまりブロックチェーン基盤の仮想資産として売買できる革新的新興企業らと競合している。メタヴァースの商業市場はまだ限定的ながら、NFT市場は2021年から活発化している。
https://www.reuters.com/technology/meta-start-testing-money-making-tools-its-metaverse-2022-04-11/