Tuesday, May 10, 2022 11:20 AM

グーグル・クラウド、暗号人気に乗じる事業展開へ

 グーグル(Google)のクラウド事業部は、暗号通貨とその関連事業の人気上昇を商機にすべく、ブロックチェーン・アプリケーション群を使う開発者向けの新サービスを構築している。

 CNBCによると、グーグル・クラウドのアミット・ゼイヴァリー副社長は、グーグル・クラウド・プラットフォームが同分野の開発者たちにとってを最初の選択肢になることをまず目指す、と5月6日に従業員らに電子メールで通知した。

 「世界がウェブ3を本格的に受け入れる時期はまだ先だろうが、多くの顧客がウェブ3や暗号関連技術のサポートを拡充するようわれわれに求めている」「同市場は大きな可能性をすでに明示している」と同氏は強調した。

 ウェブ3(Web3.0またはWeb3)とは、一般的にはパブリック・ブロックチェーン技術を基盤として非中央化(分散型)のインターネット接続網とそれを土台に構築されるインターネット世界を指し、次世代のインターネットの姿またはあり方と位置づけられる概念。

 ウェブ3の開拓者たちは、次世代のインターネットを形成することを期待して、一連の分散型およびP2P(peer-to-peer)のシステムを構築してきた。そういったシステムは、アマゾンやグーグル、メタ・プラットフォームスのようなインターネット・プラットフォーム大手らに支配される現状に挑戦する考えにもとづく。

 グーグルは、アマゾンやマイクロソフト、アリババといったクラウド基幹プラットフォーム大手らと激しく競争するなか、ウェブ3ソフトウェアの構築に取り組む開発者たちにバックエンド・サービスを提供することで、同分野でもっとも強いクラウド・プラットフォームになることをねらう。

https://www.cnbc.com/2022/05/06/googles-cloud-group-forms-web3-product-and-engineering-team.html