Tuesday, September 13, 2022 11:50 AM
スターバックス、ウェブ3技術を使って顧客体験を仮想世界に拡大へ
スターバックス(Starbucks)は、ウェブ3技術を活用することで、消費者体験のさらなる向上を推進する計画だ。
ウェブ3(Web3.0またはWeb3)とは、一般的にはパブリック・ブロックチェーン技術を基盤として非中央化(分散型)のインターネット接続網とそれを土台に構築されるインターネット世界を指し、次世代のインターネットの姿またはあり方と位置づけられる概念を指す。
リテイル・テクノロジー・イノヴェーション・ハブ誌によると、スターバックスは、顧客らの家庭と職場に次ぐ第三の場所となるよう、消費者忠誠心を醸成するために、販促と特典、技術を融合させて仮想世界で訴求力を高めるスターバックス・オデッセイ(Starbucks Odyssey)という戦略に取り組んでいる。
「われわれは、消費者らの家庭と職場のあいだにある第三の空間として、コーヒーを通じた温かいつながりや地域社会、帰属意識を感じられる場所になるようつねに意識している」「スターバックス・オデッセイは、その第三の空間におけるつながりをデジタル世界(仮想世界)に広げるものだ」とブレイディー・ブルワー上席副社長兼最高販促責任者は説明した。
同社はそれを推進するために、スターバックス・リウォーズ会員とスターバックスだけでなく、会員同士をウェブ3技術によってつなげたい考えだ。会員たちはそれによって、それまで不可能だった仮想体験や非代替トークン(non-fungible token=NFT)の所有およびアクセスを利用できる。NFTとは、デジタル・プラットフォームでつくられる文化的現象や作品の所有権と真正性をブロックチェーン技術によって裏付けた創造物およびその形態。
「スターバックス・オデッセイは、スターバックス・リウォーズ会員に愛されてきた基本的な特典を超越し、スターバックスならではのデジタル世界および物理的世界、新たな体験な特典を消費者たちに開放する」とブルワー氏は付け加えた。
「われわれのヴィジョンは、スターバックスのデジタル・コミュニティーがコーヒーを飲みながら集まり、没入型体験に参加し、スターバックスの伝統と未来を祝うことができる場所を創造することだ」。
https://retailtechinnovationhub.com/home/2022/9/12/starbucks-taps-web3-technology-for-odyssey-experience