Friday, October 21, 2016 10:05 AM
AT&T、タイム・ワーナー吸収に向けて協議〜コンテント事業の拡充を視野に
米通信サービス大手のAT&Tとメディア複合大手のタイム・ワーナー(Time Warner)の上席幹部らが、合併も視野に入れたいくつかの事業戦略について最近協議していたことが20日にわかった。匿名希望の関係筋が明らかにした。
両社の合併がもし実現すれば、通信サービスおよびメディア業界における企業合併として近年では最大となる。
ロイター通信によると、AT&Tは、固定回線加入者の継続的減少や携帯電話加入者増の鈍化といった要因から、メディア企業を獲得することで価値あるコンテントを確保し、通信サービス以外での収入源の創出に重点を移行させようとしている。
AT&Tにとってタイム・ワーナーは、映画専門の有料ケーブル局のHBOをはじめ、ケーブル・ニュース局のCNN、映画スタジオのワーナー・ブラザース、そのほかのメディア資産を多数保有することから、合併相手として非常に魅力的だ。
AT&Tは、衛星テレビ放送サービス大手のディレクTVを2015年に485億ドルで買収しており、メディア大手への変身路線をすでに進んでいる。
タイム・ワーナーの企業評価額は約650億ドル、AT&Tのそれは約2380億ドル。商談がまとまれば、実質的にはAT&Tによる吸収合併となる。
AT&Tもタイム・ワーナーも同件に関する取材に応えなかった。
【http://www.reuters.com/article/us-time-warner-m-a-at-t-idUSKCN12K2IO】