Wednesday, August 09, 2023 11:58 AM
アマゾンもアームのIPOへの参加をねらって協議中
ソフトバンク傘下のアーム(Arm)の新規株式公開(initial public offering=IPO)に先立って、アマゾン(Amazon)がほかの技術業界大手らと同様に主要投資家としてアームの株式取得に投資する方向で協議していることが、関係者らの話しによって8日に明らかになった。
ロイター通信によると、アマゾンがアームのIPOに参加するという今回のニュースは、クラウド電算におけるアームとチップの存在感、それを重視するアマゾンの姿勢を浮き彫りにする。
アームは、早ければ9月上旬にナスダックに上場する計画だ。アームはそれによって80億ドルから100億ドルの資金調達を目指している。
クラウド・サービス最大手のアマゾン・ウェブ・サービシズ(Amazon Web Services=AWS)は、アームのチップ設計を採用したグラヴィトン(Graviton)と呼ばれる独自の演算処理チップを製造している。
アームとアマゾンは取材に応じなかった。
アームは、自社のIPO計画にともなって、インテルやアルファベット、エヌビディアといった米技術大手を含む約10社からの投資について交渉中だ。匿名希望の複数の情報筋によると、アームへの投資に合意する技術手らは、アームの取締役会の議席や一部の経営権を獲得しない。
アームは、技術業界の大手らをIPOに参加させることで世界的大企業らとの結びつきを強め、自社の価値を高めることをねらう。
アームのIPOは、巨大ベンチャー・キャピタル投資基金であるヴィジョン・ファンドの立て直しに苦戦するソフトバンクにとって待望の光明となるだろう。
ソフトバンクは、アームを400億ドルでエヌビディアに売却しようとした計画が、米国と欧州の独占禁止法規制当局の反対によって2022年に破綻して以来、アームの上場をねらってきた。
https://www.reuters.com/markets/deals/amazon-talks-become-anchor-investor-arm-ahead-ipo-sources-2023-08-08/