Monday, October 24, 2016 10:15 AM
クアルコム、NXPを370億ドルで買収へ〜半導体の業界内統合はまだ活発
携帯通信端末向け半導体大手の米クアルコム(Qualcomm)は23日、オランダの同業社NXPセミコンダクターズを370億ドルで買収することで合意したとみられる。同買収額は、NXPの1株あたり110ドルの計算になる。
クアルコムは、NXPを30億ドルで買収する案で交渉中だと約2週間前に報じられていた。
半導体業界では昨今、業界内統合が進んでいる。今回の合意を受けて、業界内統合がまだ継続している動向があらためて示された。
ロボティクス・アンド・オートメーション・ニュースによると、アイフォーン向けチップ供給大手として知られるクアルコムは、スマートフォン市場の成長減速や中国勢との競争激化によって、今後の成長維持が厳しくなると指摘されてきた。
クアルコムではそのため、需要増が見込まれる接続車(connected vehicle)向けの半導体市場への事業拡張を模索してきた。NXPは自動車向け半導体に強みを持つことから、クアルコムはNXP吸収によって事業領域を一気に拡大できる。
クアルコムもNXPも同件について取材に応じていないが、近日中に正式発表するとみられる。
【https://roboticsandautomationnews.com/2016/10/23/qualcomm-and-nxp-agree-40-billion-deal/8224/】