Monday, November 14, 2016 10:35 AM
フェイスブック、データ・センター技術の革新に存在感
フェイスブック(Facebook)は世界最大のソーシャル・ネットワーキング・サービスだが、データ・センター技術の革新を部分的に牽引する技術大手でもある。
その意味では、オンライン小売最大手のアマゾンが小売会社でありながら、クラウド電算サービスという副業の大成功によって技術大手でもあるのと酷似する。
フォーチュン誌によると、フェイスブックは先日、バックパック(Backpack)と名付けた新種の接続網スイッチを発明し、その性能を公表した。
バックパックは、同社が最近発表したウェッジ100(Wedge 100)というスイッチと併用されることで、データ・センター群を次々に通過するデータの転送速度を速めるよう設計されている。
フェイスブックがデータ・センター技術の革新に注力する背景には、フェイスブックのサービス利用者による動画の投稿および再生の激増や、同社傘下の仮想現実(VR)技術会社オキュラス(Oculus)のVRヘッドセット向け接続網での需要増がある。
自社サービスを全世界で問題なく稼働させるためには、データ・センター機能の拡充が重要であり、それを怠れば、利用者が競合社に流出する。
フェイスブックはまた、データ・センター技術の革新に向けてオープン・ソースを当初から掲げている。したがって、それまで専有技術を売りにしてきたデータ・センター企業や通信サービス会社にとって脅威的存在となっている。